「……息してます?」
「あ、うん」
「動けます?」
「そ、それはもちろん」
「二人の後を追いますけど」
「そうだね、いこっか」
「ちょっと怒ってます?」
「えっ! べ、別に怒ってなんかっ」
「もうしないんで安心してください」
「え………………」
あたしは立ち上がって、服に付いた葉っぱやらを手で払った。
次に見つかりそうになったら、このスタンガンで高地さんを気絶させた隙に逃げることにしよう。
そんなプチ物騒な計画を立ててると、隣で拝島さんも立ち上がって葉っぱを払い始めた。
長めの髪を手で梳いて整える拝島さん。
それから眼鏡と帽子を装着。ああまた可愛い顔が隠れてしまった……残念。
「栗子ちゃん」
「はい?」
名前を呼ばれて返事をすると。
「行こうか」
くるりと背を向けて前を歩き出す拝島さん。つられて歩き出したあたしの手を、ぎゅっと握られた。
「?」
「早足で行くよ」
そう言って拝島さんは、あたしの手を引っ張りながら、ずんずん歩き出す。
なんだか手を握られると落ち着かないけど、まぁいっか。
包みこんでくる手の熱さに、少し戸惑いながら思った。
「あ、うん」
「動けます?」
「そ、それはもちろん」
「二人の後を追いますけど」
「そうだね、いこっか」
「ちょっと怒ってます?」
「えっ! べ、別に怒ってなんかっ」
「もうしないんで安心してください」
「え………………」
あたしは立ち上がって、服に付いた葉っぱやらを手で払った。
次に見つかりそうになったら、このスタンガンで高地さんを気絶させた隙に逃げることにしよう。
そんなプチ物騒な計画を立ててると、隣で拝島さんも立ち上がって葉っぱを払い始めた。
長めの髪を手で梳いて整える拝島さん。
それから眼鏡と帽子を装着。ああまた可愛い顔が隠れてしまった……残念。
「栗子ちゃん」
「はい?」
名前を呼ばれて返事をすると。
「行こうか」
くるりと背を向けて前を歩き出す拝島さん。つられて歩き出したあたしの手を、ぎゅっと握られた。
「?」
「早足で行くよ」
そう言って拝島さんは、あたしの手を引っ張りながら、ずんずん歩き出す。
なんだか手を握られると落ち着かないけど、まぁいっか。
包みこんでくる手の熱さに、少し戸惑いながら思った。

