空腹だが遅刻への恐怖感から
バス停に3分弱で着いた。


“間に合った“安堵感から


『腹減った』声にしてしまった。


恐る恐る辺りを見渡した。


みんな見ている。


だけど、みんな同じ学校!


“いいやっ“

あらためて

『腹減った〜』


バスに乗った。


いつもは二本早いバス。

この時間は初めて!

空いていた。


駅から二つ目のバス停なので
いつもは座れ無いが今日は楽勝。



出口に近い二人掛けの席に見覚えのある
“でっかい“のが居た。


『オハヨー』


《あれー?! ももちー》
友理奈だった。

地獄に仏!

『ねぇ あんた 食べる物ない?』


《えっ、あるけど》

友理奈は鞄からバナナを取出した。


『さっすが〜』


《朝食べなかったの?》

『うん! 昨日の晩から』

《なんでっ あぁ〜ダイエットだ〜》


『違うわよっ、昨日 佐紀ちゃんちで
ケーキ二つとタルト二つ食べたから
晩御飯食べれなかっ』

友理奈は桃子に被せる様に

《あ〜ひどいんだ〜
練習サボって自分だけ佐紀ちゃんとこいったんだぁ
ひど〜い、なんで誘ってくれないのよっ》