でも、なんて言う?!

素直に“彼“がくれたメモあったら見ないで?


紙(メモ)が落ちていたらゴミか見るはず。

“見ないで“は紙が落ちていたら全部取っとけに等しい。


そんな事が頭に浮かんだ!


しかし普通の家に、そう紙が落ちている事はない。
佐紀の家族が拾う可能性もある。



とにかく電話!
携帯を取出し開く。
なんとメモが挟まれていた。


折りたたみ携帯で良かったと思う桃子。



メモを見る。

渡された時、あまりの事に名前を覚えてなかった。



“彼“の名前!

“えっ?!“

“速水 有“(ハヤミ ユウ)


“ハヤミ ユウ“?!


昔の女性アイドル?!


彼の姿、顔を思い出す。

確かに“速水 有“!
ピッタリな名前、納得した桃子。



アドレス帳に登録!


辺りを見回す。
知り合いはいないOK!


電車の中で携帯の利用は止めよう!
マナーを再確認する桃子。

ちょっと“おバカ“で良識のある桃子。



最寄り駅に着いた。


駅から走る桃子。
家まで走って6分、歩いて7分???


走るのが遅く苦手な
バスケット部、副キャプテン!