《わかんないって、メールぐらいしてみたら?》


ケーキを食べながら

『相手の事、よくわかヽヽヽヽヽ』

《食べるか、喋るか、どっちかにして
わかんないよっ!》


ホークを置き、紅茶を一口。


『相手の事分かんないしー』


《だからメールして、どういう人か探るんでしょっ! もぉお》


『なるほどー、さすが佐紀ちゃん!』

《あんたが疎いのよっ》


『ふーん』


机の上に目をやる桃子。

写真がなくなっている、桃子がケーキに集中している間に
佐紀は写真を隠した。


ゆっくりと視線を机の上から
佐紀に移しニヤッとした。

佐紀は写真の事を聞かれる
そう思った!


『ねぇ佐紀ちゃん!』

《なによ!》

攻守逆転か!


『眠たい!』


腹が膨れ欲求が満たされると眠くなる。


お子ちゃまな桃子。


瞼が半分閉じている。


《起きろー!》叫んだ。


佐紀の叫びに、なんとか瞼を持ち上げた。


『あっ!佐紀ちゃん 何?』


《何じゃないわよっ》


そう言って部屋を出た佐紀。


このままほっとくと完全に寝てしまいそうな桃子。


だが、佐紀は桃子の事を把握している。