「ももちゃんかぁ!

うっ、うん!?」


何かひっかかるのか?
彼は首を軽く捻った。


『あなたは?』


「俺! ないしょっ」



“な〜に〜“

『ちっちゃいからって ナメちゃダメよ!』


彼は笑っていた。

「おっ、早い!」


“なにが?“

電車の外を見た桃子。

なんと目的の駅に着いた。


ドアが開くと彼は
「またねっ」
走って階段を上がっていった。


スッキリしない桃子。

彼に会えたのは嬉しかったが、
馬鹿にされた。
複雑な気持ちだった。


改札を出たが佐紀がいない!


辺りを見渡したがいない。


佐紀にメール!


携帯の画面を見ていたら
携帯と桃子の間に紙が!?


彼がそこに居た。

そしてメモを差し出した。


桃子がメモを手にすると
彼は走り去った。



メモには彼の名前と
携帯番号、メルアドが書いてあった。


ひょとして

“史上最大の恋“の予感!


何時もと違う駅前の景色!


駅前が自分の周りが
輝いている様に見えた。



至福の時である。

夢から醒ます様に
携帯が震えた。


『おっお〜と!?』