でも…



「言えよ。」



絶対、キレたと思ってたのに…



「聞いてやっから…言えよ。」



絶対、呆れられたと思ってたのに…



「俺には…言えない…のか？」



目の前には、少しだけ悲しそうな瞳を浮かべる先生がいて…



その、不機嫌そうな声色とは違い、



フッと、悲しそうな笑みを浮かべる先生がいて…



………



先生…



先生。



先生。



先生。



あたし…



やっぱり…



先生が…



「好き…」



「は？」



「好き…なの…」



「……あぁ…。」



涙と一緒に、



一気に気持ちが溢れ出してきたあたしは…



………



……



…



「でも…」



「ん？」



ポロポロと涙を零しながら、



三村くんにキスされたこと…



三村くんに言われたこと…



自分の気持ちが、



ココロが折れちゃいそうになったことを、



ポツリ、ポツリと、ゆっくりと話した。