あたしと

蓮と

直輝は

同じマンションに住む

幼なじみ。




でも幼稚園は

あたしと蓮が一緒で、

直輝は違う保育園だった。



だから私は

小学校に上がるまで

直輝の存在を知らなかった。





幼稚園時代から

あたしはずっと

蓮が大好きだった。




かっこよくて

優しくて

強くて

男らしくて。

もちろんモテモテ。








そんな蓮が

あたしの自慢だった。






そして

蓮もあたしを

好きでいてくれた。




小さいながらあたしは

こんな幸せな日々が

ずっと続くと

思ってた。















だけど、


それは違った。














蓮は

３年生の時

家の事情で

引っ越してしまった。





引っ越してから

１年くらいは

遊んだり

連絡を取り合っていたが

いつしか

それもなくなって

あたしと蓮は

会わなくなった。