パラパラと興味もない雑誌を捲りながら、顔を上げた。

外にいた父と目が合い、急いで目を反らした。

気が付けば父は俺の隣で、無言で雑誌を見ている。

肝心な事は何も言わない父の姿は、今も変わらない。

「何?」

俺の言葉の後に

「腹減ったな、何か食べに行くか…」

そう言うと、父はコンビニを出て行った。