「すみません、失礼します」 真鍋は逃げる様に走っていった。 「アイツ…」 俺は、学生寮へは向かわずに、来た道を引き返していた。 家の前を通り過ぎ、真珠の家のチャイムを押す。 「はぁ~い」 威勢の良い声で真珠が出て来た。