僕のカノジョ取扱説明書~草食系男子の憂鬱~

「ちょっとー、悠馬ッ!!後ろつまってんだから、早くッ!!」





ドンッと、いってー、という悠馬くんの声とともに、髪をポニーテールに結んだ女の子が入ってきた。




少しキツめの目つきに、ビクッとした。





「美里ー、お前相変わらず乱暴だなぁ」





美里と呼ばれた女の子は、大地の言葉に眉をピクッと動かし、両手を腰にあてて、鋭い目つきで大地を睨んだ。






「あら?その乱暴女のおかげで、この合コン開けて喜んでるのは、どこのどいつかしら?」





別に帰ってもいいのよ、とあとに付け足すと、大地は、わりぃわりぃ、と手を合わせて何度も謝っていた。