女の子と話すのも苦手な僕に、カノジョなんて…無理な話だ。







「大地…、ホントに行かなくちゃダメなのかー…?」






「なあに言ってんだよ、ここまで来てッ!!お前のためにセッティングしたんだぞ??」






前を歩いていた大地がわざわざ後ろを歩く僕の横にきて、肩に手を回す。大地からはキツめの香水の匂いがした。







「でも…どうせ話せないだろーし……」






「まだ始まってもねぇのに、弱気になんなって!!大丈夫ッ、お前なかなか可愛い顔してっし、少しニコニコして話合わせとけば、女はコロッて落ちるって!!」






「……そんなもんかなあ」