朝早い

人通りの少ないバス停

あなたは本片手に

髪を耳にかける

隣にいる僕の鼻を

甘い香りがふわりとかすめる


でもあなたは

僕の存在を知らないだろう


強い風が吹いて

あなたの長い髪が

僕に当たると

やっとあなたは僕に気付く

「ごめんなさい」

初めて声を聞いた瞬間


寒い日も

雨の日も

雪の日も


あなたがの姿を見るだけで

心がポカポカになる


他の人からしたら

ちっちゃな事かもしれないけど

僕には大きな喜びなんだ