私はあなたに

拾われました


あれは強い雨の

中でした


寒くて 寂しくて

鳴いてる声が

あなたに届いたらしかった


あなたも寂しそうな表情で

ずぶ濡れのまま

私を見下ろしました


「独りぼっちかい?」

と聞いたあなた


くぅ~ん

と鳴いた私


「同じだね」

そう言って儚げに微笑んで

私をそっと

抱き上げました


私はその時から

あなたのものです


あなたが捨てるまで

永遠に…