「私をそこらへんの女と一緒にしないで」
おしゃれもガールズトークも縁がなくて、ひたすら勉強だけしてきた。
恋愛経験も興味もない。
ちゃらちゃらしてる今時の女子とは違う。
「離して」
そういうと、驚いた顔のまま菅原くんは私を離した。
「お前…」
そして…また笑い始めた。
「気に入った」
は?
むしろ嫌われるようなことを言ったはず。
菅原くんは私の隣に腰かける。
いちいち近い!
「お前を絶対、俺に惚れさせる」
はい?
「覚悟しろよ?」
はいいいい??
「勝手に言ってろバーカ!」
私は笑い続ける菅原君を無視して外に飛び出した。

