そんな抜け殻みたいになった俺の前に千愛が現れた。 俺を見つけるなりギュッと体を抱きしめて、泣きながら俺の名前を何度も呼ぶ。 千愛に呼ばれる度に空っぽだった俺の中に光が戻ってくるようだった。 頬に唇にまぶたに指先に……。 千愛の唇が触れた場所に熱が灯る。 「だからもう嫌だよ……。離れ離れになるのも、宝珠が苦しむのも見たくない」 呟いた途切れそうな声に指を絡めて握り締めた。 俺も千愛の傍に居たい。 吐き出したい想いが胸の奥から込み上げてくるのに、喉が詰まって声にならなかった。