コピーの終わった紙の束を整える横顔からさっきまでの寂しさが消えてく。 これが優等生の顔なのかもしれない。 ……感情を押し殺した姿。 「ちゃんと教えてよっ。なんで舟瀬くんにあんなこと言ったのか……」 それを見てたらとっさに彼の腕を掴んで声をあげていた。 このままだと葦原くんはもう心の隙を見せてくれない気がして。 悩んでた気持ちよりまず体が先に動いてた。 「言ったら水希先輩は俺の傍に居てくれるんですか?」 「…………」 「渋木先輩と兄さんを傷付けた俺を選んでくれるんですか?」