そう考える度に行き着く答えは同じだった。 葦原くんなら何か知ってるかもしれない。 頭ではわかってるのにいざ彼の元に行こうとすると躊躇ってしまう。 “……水希先輩がもっと早く来てくれたら良かったのに” こう言ってわたしの髪に触れた葦原くんの表情が忘れられない。 自嘲したその顔は寂しさが滲んでて。 去っていく背中から目が離せなかった。 親友と親友の大切な人を傷付けた人だって何度も言い聞かせてるのに。 わたしの気持ちはそれを上手く受け入れてはくれなかった。