「そんなんじゃない」 「えっ?」 「ムカつくんだよ。意固地になって母親に反発してんのが」 言い放った口調は数週間前までの自分と同じだった。 転校してきたばっかりで千愛に冷たく八つ当たりしてた頃の俺と……。 苦しみから逃れたくて相手を傷付けてる。 「……悪い。朝っぱらからカッカして」 「まぁ、見た目大人びてるけどまだ中3のガキんちょだしな。アイツ」 なけなしの余裕でカラカラと笑う周助になんとか笑い返すことが出来た。