「ねぇ、い―おりっ! なんで俺を置いていくの? 伊央梨と学校行くために待ってたのに。」 「―――――…………」 やっぱり、あの声は玲也だったのか……… 朝から変な夢みるし 家にあいつがいるとか 神様は意地悪だ。 玲也なんて嫌い。 ―――――大嫌い 「伊央梨、しか「うるさい!彼女と登校くらいしたらいいじゃない!」 そう―― こいつには正真正銘、物凄い美人な彼女さんがいる――。 それなのに……… あんな昔の約束なんて、覚えているわけがない。 例え覚えていても……あの約束は無効、かな。