春、恋咲く。〜旅立ちの日〜

「あ、もし平気そうだったら愛理も行く?特に予定とかないでしょ?」


「えっ?あたし?」


「うん、そう。」


「あ、それいいな。香山も来いよ。」


止めてよ…


そんな無邪気に笑わないで。


みなみの提案だからって、嬉しそうな顔しないで。


そんな顔されたら期待しちゃうじゃん…


「あぁ…うん……」


ほら、言ったそばから…


胸がドクンドクンって音たててる。


期待するのは虚しいだけなのに…


そう思いながらも断れないのは、きっともうすぐ卒業だから。


少しでも多くの時間を、アイツと過ごしたいって思ってる自分がいるから。


最後の思い出にするんだ。


見てるだけで幸せだった恋。


それももう、残り僅か。


長かった片思いも、もうすぐ終わるんだ…