呆気にとられるとは、このことだと思う。
あたしは何が何だか理解しようとするのに精一杯で、立っていることさえ出来なかった。
へなへなとその場にへたり込み
そんなあたしを未だ泣きそうな顔をしたまま見つめるアイツの顔をしばらくぼーっと見つめ
そして、ようやく理解した。
「……あたしなの?」
まだパニックの抜けない頭で、それでもようやく理解しかけた内容を口にすると、それはなんとも夢のような話で
「あ、あた…し、なの…っ」
涙がポロポロ溢れて止まらなかった。
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