でも、本当にひどいのはあたしだね。


知っていたのに何も言わなかった。


気づいていたのに知らんぷりした。


2人が幸せになれる道をあたしはずっと知っていたのに、それをずっと隠してきた。


……あぁ、そっか。


「ごめんね。」


あたしは、謝りたかったんだ。


ずっと罪悪感を感じていた。


みなみに、みなみの幸せを邪魔したこと。


アイツに、アイツの幸せを願えなかったこと。


そのくせ、自分自身の幸せのために何の努力も出来なくて…


そんな中途半端な自分を…


一生懸命な2人に対して、一生懸命でいられなかった自分を…


ずっと、悔いてたんだ。