ふらふらした足取りで、あたしは体育館へ向かっていた。 さっきまで在校生や先生がいたはずのそこには、もう誰もいなくて。 がらんとして少し寂しかった。 明日からはもう、ここに来ることはないんだ… そう思うとやっぱり切なくて。 でも、それでも。 あたしたちは卒業しなければいけない。 立ち止まったままでは、いられない。 「卒業…しなきゃなぁ…」 歩きださなければいけない。 新しい世界に…