春、恋咲く。〜旅立ちの日〜

「じゃあ、はじめるよ〜。」


「愛理はシュート禁止だからねっ!」


みんなの声に適当に返事をしながら、あたしの頭はみなみとアイツのことでいっぱいだった。




いつからだろう?


みなみがこんな風にアイツを見るようになったのは…


あたしがその変化に気づいたのは、本当にごく最近。


本当はもっと昔からそうだったのかもしれない。


たとえ叶わない恋だったとしても、そんなこと気づかなければ良かったと何度も思った。


一度それに気づいてしまったら、些細なことさえ気になって。


みなみのちょっとした仕草や表情に敏感になってしまって。


どんどんみなみの顔を見れなくなっていった。