春、恋咲く。〜旅立ちの日〜

きゃっきゃと黄色い声をあげる女子に、興奮したように騒ぎだす男子。


二種類の騒がしい声に体育館中が包まれていた。




「さすがだね…」


「バスケ部のエースだからね。」


感心したように呟くみなみに目もくれず、あたしは冷静に応える。


みなみにあたしの気持ちがバレないように…


そして。


おそらくあたしと同じ顔をしているであろう、みなみの顔を見ないように…