春、恋咲く。〜旅立ちの日〜



ダンダンっ


キュッ―…




床がボールを弾く音と、シューズの擦れる音が体育館に高く響く。


「やぁ、男子は元気だねぇ…」


「年寄りじみたこと言わないでよ。」


「んー。いや、なんかさ。もう卒業だなぁって…」


端っこで寄りかかって座っているあたしの隣、ボール片手につっ立っているみなみがしみじみ呟く。


そんなみなみに返す言葉が見当たらなくて、あたしはただボーッと遠くを見つめていた。




華麗なボール捌き。


軽やかな動き。


キレイなパスにシュート…


そのプレイに、そこにいる誰もが見惚れた。


みんなの視線が集中する。


チームの男子とハイタッチしているアイツの方に…