私ばかだよな。こんな事話すなんて。自分の胸に一生仕舞ったまま死んでゆけばいいのに…
これから先どうなるんだろう。生きている意味、価値あるのかな。生きて行くってホント辛いよ。死ねたら楽かな…
そんな事を考えながらフラフラと駅のホームにたどり着いていた。飛び込もう!迷いは無かった。電車が来るのを待った。急行列車を待った。来た!
走って人混みをかき分け黄色い線を越え今だ!
……………………………
私はホームにいたサラリーマン風のおじさんに腕を掴まれていた。「あんた何やってんの!危ないよ」
私はその場に座り込んだ。さっきまでの勢いは砕け散り脱け殻の私がそこにいた。また死ねなかったの?そう思うと同時に一気に血の気が引き体の震えが止まらなかった。
もしかして私、生かされてる?座り込んだままの私に小さな男の子が駆け寄り「お姉ちゃん、どうしたの?歩けないの?」
涙が溢れた。こんな小さな子供にさえ心配かけさせ自分の愚かさ情けなさ一気に駆け巡った。目が覚めた。私はすくっと立ち上がって「ありがとう」と一言発しその場を立ち去った。