私の腰に手を回し私が逃げないように座る。




そしていきなり、『悪いが今日から君は相多周子でない、


早乙女二千翔として生活して貰う。


二千翔と君は顔も容姿もそっくりなんだよ。


そのダサい格好をなんとかすれば、


君は二千翔そのままだ。』



この男何を言いたいんだ。



何で私が早乙女二千翔にならないといけない訳?




「あのぅ、あなたの言ってる意味がさっぱり分からないんですけど。」




『あぁ、悪い。順を追って話をする事を忘れた。



俺の名前は末永美晴、早乙女二千翔の婚約者。



二千翔は俺との結婚を嫌がり、他の男と駆け落ちをした。



この俺よりあんなどうでもいい男を選ぶなんて、俺は許せない。



必ず見つけ出して、どんな事をしても結婚してやる。』