私が起き上がろとしても、美晴に抱き締められていて起きれない。




《二千翔。》




寝言?




美晴は二千翔さんが好きなんだね。




二千翔さん早く帰って来てあげて。




それまで私が美晴の側にいるから。




美晴って綺麗な顔してるんだ。




しかもセレブだしかなりモテるよね?




二千翔さんがそんなに好きなんだ。




美晴の顔を見つめていた。



『何そんなに見つめて。二千翔俺に惚れた? 』




私は首を左右に振った。




「違います。私恋愛した事ないし、両親に捨てられたから愛情の表現方法が分からない。



誰か愛する事なんて私には無理。」




『二千翔には俺がいるでしょ。』




狡いよ美晴、それは私に向けた言葉でないでしょ。




二千翔さんは美晴にこんなに愛されて幸せだよ。