一葉さんが泣き出した。




『この女が早乙女財閥の娘だって言うの?



そんなバカな事ある。



じゃ、美晴はこの女が最初から二千翔さんの姉と知って、



私たちを騙していたの?』



多分美晴は知らなかったはずだ。




「俺は、周子が二千翔の姉なんて知らなかった。



最初見た時二千翔と間違えたくらいよく似ていた。



一葉にはおまえが望むだけのお金を出すから、



頼むから俺をおまえから解放してほしい。』





こう言う時どうしたらいいのだろう。




「美晴はこの女に、自分との関係をばらすって驚かされてたんでしょ。



それって犯罪だよね。



なんなら警察呼んでもいいんだけど、どうする?」





真っ青になる一葉さん。




流石二千翔さん凄い。




一葉さんが私を睨み付けて出て行った。