ヤバイ!目が据わってるぅ!

『まてまて!若気の至りってあるだろ…って何を着々とリボルバーに弾詰めてるのお!?』

ガキィーンッ!

机の上に置いていた携帯電話のカメラ部分だけが上手く撃ち抜かれていた。

このままじゃマジで殺される!俺は思い切ってトモエに突進した。

トモエはパニックになったのかマグナムを放り投げてベッドに逃げ込んだ。

『まてやぁ!』

バフッ!そしてガチャッ…

『あんた…何してんの?』

母ちゃんが入ってきた。驚くのも無理はない。俺はトモエの上にのしかかりトモエは涙目になって震えていた。

事情を知らない人間が見たら、100人中99人は変態が幼女を襲おうとしているように見えるだろう。

『私こんな子に育てた覚えはないのにい~…』

母ちゃんはフラフラと部屋を出て行った。

『どうしてくれんだよお!親に誤解されちゃったじゃないかあ!』

『だって怖かったから…狼さんが羊を襲うみたいな目になっていたから…うわああ。』

『怖いのはお前の頭じゃあああ!』

その後、親に事情を説明して誤解も一応解けたのだが、家族の決まりに一つ新しい項目が出来た。

[みだりに自室に大きく年の離れた女の子を連れこまない]