好きな人は初恋から君へ



え…えっ?!


なんかめちゃくちゃ良い香りするんですけどー!!



「母さんやめて」




ん?





母さん?



「お母さん?!」



「はい♪秋人の母の百合です」



「……てっきり…」



てっきり許嫁とやらが出てきたのかと…


「"てっきり彼女かと思った"?」


「うん…へ?!」


茜は聞き覚えのない声に振りかえった。




そこには…



「秋人…?」



黒髪の秋人がいた。



「あほか。俺はこっちだろ」


そぅ言って秋人は茜の頭を軽く叩くと黒髪の少年に近づき



「こいつ俺の弟の夏生(なつき)」