好きな人は初恋から君へ




秋人の背にある小さな窓から60後半であろうおじいさんが顔を覗かせていた。



「行き先の方は…」



「あぁ、湖がある別荘が一番近かったよな?」


「はい。そのはずです」



「んじゃ、そこ」




「かしこまりました。」

おじいさんは笑顔で頷くと小さな窓を閉めリムジンは動き出した。




「あぅ…ぬぁ―…」


「観念しなよ茜♪」



「守山さんどうしたのかな?」



「知らねー」





こうして
3日間の長く短い旅行が始まる。