好きな人は初恋から君へ



「………えっ」



はい。
ついに今日は8月5日。待ちに待った旅行日です…



なのに…




「何これぇ?!」



集合場所である月ちゃん家の前には場違いな黒く煌(きら)びやかなリムジンが止まっていた。




これじゃあ他の車通れないじゃん。



てか、この車どっかで―――…



「茜!」



「あ…え、月ちゃん?」



リムジンの窓からは
確かに月が顔を除かせ手を降っていた。




「なんで?!」



茜は急いで月に近寄った。



「いーから、乗った乗った!」



そぅ言って月はリムジンの扉を開け反場無理矢理茜を車へと乗せた。





そこには
車の中とは思えない空間と…












「え、なんで…」




「おはよぅ守山さん」



「………よぅ」