「・・・へ?」



一瞬
月ちゃんの数学の宿題を写さしてもらっていた手が止まった





  

「茜・・・呼ばれてるよ?」

  
前の席に座っていた月ちゃんが
クルリと私の方へ体を向けた。



「うん。でも・・・何で?」



「さぁ。・・・でもあの人
渡瀬美和さんだよ。」





わたせ・・・みわ??




「だっ誰?;」




「誰ってあんた;・・・。
超有名な人だよ!?」



有名な人・・・。




「芸能人?」




「ばか。
 彼女はー・・・「守山茜さんいないの!?」





「あ、はいぃ!!」




あまりの迫力に
茜は席を勢いよく
立ち上がってしまった。



 
「ちょっと、話があるの付いて来てくれる?」



「はぃ・・・。」


  
「気をつけてね」


月は茜にしか
聞こえないくらの声で言った