予約したレストランまでは電車で10分の距離。


沙羅の手を引いて、駅に向かう。


駅に着いた頃には、沙羅は疲れてしまったようで、
椅子に座って大人しくしていた。


記念日だからって1日中つれ回した俺のせいだけど…

「じゃあ俺、何か飲み物買ってくるね。」


「うん。レモンティーが飲みたいな。」


「OK」


沙羅は本当にレモンティーが好きだ。