明日は

「帰るの?」

 墨丘は聞いてきた。

 子吉沢は教室を退室したので、墨丘も追ってきたのだ。

「当たり前だろう!」

「先生にあいさつは?」

「しない」

 子吉沢は後ろを振り返らなかった。

 墨丘もひっそりと後を追った。

 校門を出て、子吉沢は振り返った。

「あばよ、もう二度とこないからな!」

 晴れた日差しの中、子吉沢は薄笑いを浮かべていた。墨丘は一歩後ろに寄りそうについて行った。

 明日になればきっといい事があるはずだ。子吉沢はそう思いたかった。