夜空に太陽
青春・友情
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キチダ/著
- 作品番号
- 341752
- 最終更新
- 2009/11/12
- 総文字数
- 245
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 23
- いいね数
- 0
昨日までの静かで、穏やかだった夜は一変して、潮騒が声に鳴らない音を響かせていた。時刻は分からないままに、高架線の下を歩く。街から少し離れたこの場所には、冷たいコンクリートなどではなく、柔らかい土に草木が茂っているだけで、それだけで、心の結び目は解けていった。
海から煽るように風が吹く。秋雨前線が接近しているらしく、この嵐は季節の節目だという。緩やかに涼しくなっていた季節は終わる。足元を射すように吹く風が、夏の名残をさらっていく。次の夏を待つ場所へと。
――遠く、届けばいい。できるならばこのわだかまりを連れて。
海から煽るように風が吹く。秋雨前線が接近しているらしく、この嵐は季節の節目だという。緩やかに涼しくなっていた季節は終わる。足元を射すように吹く風が、夏の名残をさらっていく。次の夏を待つ場所へと。
――遠く、届けばいい。できるならばこのわだかまりを連れて。
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