もう、 誰かが死ぬ所を見たくない。 思った通り 老夫婦は俺たちには追い付けなかった。 近くの公園に足を止めると 二つあるブランコに座った。 「なぁ‥俺たちも死ぬのかな?」 そんなことを直樹が呟いた。 「‥そうかもな。 いっそのこと自殺したい」 「はは。そっちの方がいいかもな」 そんな話をしながら ブランコを漕いでいた。 真っ白な空に近付いたかと思えば また地上に。 ――あの空の向こうには何があるのだろうか――