イケメン王子とワガママ姫+。*゚。




群衆を掻き分けながら歩く優哉。


優哉のおかげでできた道を


手を引かれながら歩いてく。



あたしの後ろには


光輝クンが奈緒を連れて歩いてくる。



大勢の人からの視線に


耐えられなくなったあたしは


足元へと視線を移す。



そんなあたし達を


まわりの新入生たちは


特にどうする訳でもなく


ただ、あたし達を見ていた。




────


居づらい雰囲気から抜け出し


今は寮へと向かう途中。



……



あたし達を包む沈黙。


その沈黙を破ったのは…