そぉ…っと 体育館のドアを開ける。 うっわー。 スゴい入りづらい空気なんですけど… 「入んねぇの?」 後ろから…ってゆうか あたしの顔のすぐ横から 優哉の低い声が聞こえる。 …ッ!! 近いんだけど… 優哉が話すたびに 耳にかかる吐息。 そんな事であたしの顔は 真っ赤になった。 「栞?」 「ひゃッ……な…に?」 フッ… と耳に息がかかって ビックリしたあたしは 変な声をあげてしまった。