「何か勘違いしてるっぽいけど、あこは調子なんかこいてない。ケバくもないし、私は手下じゃないし。輪乱してるのはミツキでしょ?本人に直接言えないくらいならそっちこそ黙っておとなしくしとけ!!」





そう言えたらどんなにかっこよかったか。

非常に残念ながら私はそんな度胸を持ち合わせていなかった。



「あー‥わかった。」

それだけ言ってとっとと逃げる。

これでいい。波風立てないで。強い奴には適当に従っておいて、あこには何も言わないでおこう。


しょせん私は無力なのだから。



ミツキ達から解放されて、いろんな事をモヤモヤ考えながら家に向かって走る。
珍しく私、家に走って帰ってるな。
あこ達にバイバイ言うの忘れたわ。


ていうか私‥



‥なさけねぇー‥。