そう思った瞬間



タッタッタッ――


走ってくる足音が聞えた。



やば…ばれる…。




ドンッ――



『わっ』


「きゃぁ!?」





……いってぇ。
ってかばれた…。



そう思って顔を上げると



「えっ、爽…」



『…!?……湊じゃん…』




そこには、目からたくさん涙を流している湊がいた。