テスト当日―――


1日目で2時間目の数学。



『センセー!』


「質問は静かに手を挙げろッッ」


『頭痛いんで保健室に…』


「うそつけ! どーせ難しすぎて解けないだけだろ」


『…チッ……バレたか…』




「センセー」


「ん?今度は佐倉か…」


(佐倉は涼の名字)



「お腹痛いんでトイレに行ってもいいですか?」


「お前はどうせカンニング目的だろッッ」


「そんな…。俺はそんな卑劣なマネはしませんよ。俺はただ…」


「…なんだ?」


「夏樹にコッソリ答えを教えてもらおうかと…」


「それはカンニングより酷いッッ。 ってか何クールに言っちゃってんの??」








見ての通り…あたしと涼は、ボロボロだった……。