20分後―― やっと勉強から解放された。 とはいっても、10分後にはまた始める。 『くはー! 休憩ターイム!!』 のけ反ってのびのびしていると… 「いでッッ」 『わっ…。あ、ごめん』 手に誰かが当たった。 「爽…のけ反りすぎ」 『あ…ごめん』 あたしは誰にあたったのかが見たくて、さっきよりものけ反っていた。 あたしの手が当たったのは涼で、当たったところは顎らしい。 涼はあごをスリスリしていた。