翌日。 「爽ー!! 起っきろぉー!!」 『…んー……あと30分…』 「30分て、長いわ!!せめて5分にしーや!!」 『はいはい。起きてますよ』 あたしは湊に起こされた。 「今日は班ごとに首里城行くんでしょ?早く支度しなよ」 『あー…そうだった!!』 「あと20分!!急げ!!」 『ういー』 あたしは急いで制服に着替え、湊と一緒にロビーへ行った。 すでに学年のほとんどの班は整列して準備万端だった。 「遅ぇぞ。絶対に爽の寝坊だろ」 夏樹たち3人もそろっていて、さっそくあたしへお怒りの様子。