後方から聞き覚えのある声がし、お金を入れようとした手を引っ込めて振り返った。 そこにいたのは… 「…やっぱり!………久しぶり…」 〝久しぶり〟と、ハニカムその笑顔。 『……秀治君…?』 「…覚えててくれたんだ。……ありがとう」 そこにいたのは、中学生の時…… 『当たり前。…久しぶり……だね』 ……付き合っていた、〝元カレ〟だった。