これは…何…?
何かが浮かんでくる…
姉さんと……母さん…
そして…
金髪の―

「っっ!」
バッと起き上がった。
そこは、保健室だった。
まぁ見た限りではの話だけど。
「…目ぇ覚めたんだ?」
隣の椅子に座ってたのは凰士君だった。
くす、と笑うその顔は、さっきの夢のあの男の子に似ていたような気がした。
たまたまかもしれない。
「………昔からの貧血で…。誰が運んでくれたの?」
「…俺。」
「嘘っ!? 重かったよね…」
まさかのまさかだ。
凰士君が運んでくれるとは。
「うん。重かった。」
ばっさりだ…
「や、やっぱり、かぁ…。ゴメンね。」
俯いて苦笑する。
ダイエットしなきゃ…とか思った。
「嘘だよ。」

…え?