「恥ずかしカップル…否定できんな…。てか冬真って…、なんかうちのクラス、冬真って呼ぶ人多くない?」


「ん~、なんだろう?なんか冬真くんって呼んだ方がイジリやすいっていうか…ねぇ、空ちゃん。」

『雪田くんって名前はクールな感じになっちゃうからかな?』


冬真、いつの間にかクラスのイジられキャラになってますな…

確かに俺と大地もよくイジってるけど…


「優ちゃんは今日一人?」

「うん。ここどうしても一回来たくって。でもやっぱり一人だと面白さ半減だったね。ね、冬真くんたちもいるなら、私も一緒にいていいでしょ?」


一瞬、ほんのわずかな一瞬、空の眉間にしわが寄った。

優を見ていた俺が気づくわけもなかった。


「ん~、いいけど、俺たち途中で雪田たちを二人っきりにさせる作戦があるから、それにも参加してもらうよ?それでもいいなら、なぁ?空。」

『うん…いいんじゃない?』

「やたっ!冬真くんと木乃香ちゃんを二人っきりにね?了解です隊長さん!」


わざとらしく敬礼のポーズをとる。