雲一つ無い晴天、夏にかまけて朝日は容赦なく陽を照らす。

窓は全開、風当たりのいい部屋なのに、体感温度は20℃後半。


風と海、涼しい名前を持ってしても、暑いもののは暑い。


しかし…だ…
とりあえず目先の暑さは取り除こう…

「空…起きろ…暑い…」

胸元にしがみついている空、昨日しっかりと営みをしたわけだが、パジャマはちゃんと着てる。

『ん?ん~…』

顔をこすりつけて甘え、二度寝勧告。
だがさせない。

「起きろ。今日は10時にプールだぞ。起きて朝飯つくる。」

『ん~、ふあぁぁ~。ん、起きる起きる。』


腕を使って器用に体を這わせ、顔を俺の位置に合わせてハグ。

軽くギュッとしてやり、空は満足した顔で起きる。


『ふぁ~、あついねぇ、クーラー解禁しちゃう??』

「ダメだ。7月はクーラーは寝る時だけ。本解禁は8月からだ。」


エアコンの電気代をナメちゃいけません。